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- 「災害への備えの第一歩!ハザードマップ」これで解決!お住まいづくりの“ハテナ” vol.20
こんにちは!
熊日RKK住宅展の井上です。
ハテナシリーズ第20弾をお届けします。
突然ですが、昨今の災害で一番印象に残っているものは何ですか?
熊本地震、2019年の台風19号、御嶽山噴火etc…
一言で災害といっても、いろいろ思い浮かんでくると思います。
その中でも近年で一番印象に残っている災害は、2020年7月の人吉豪雨ではないでしょうか。
私も昨年、数回災害ボランティアに参加しましたが、その被害は想像を絶するものでした。
このような災害を踏まえ、意識することも多くなったハザードマップと知っておくと便利な情報をご紹介したいと思います。
1.ハザードマップについて
まず、ハザードマップが作成されることとなったのが2015年の水防法改正です。
同年9月の関東・東北豪雨が起因しています。
また、2020年8月からは土地取引の際の重要事項説明時に、災害リスク(洪水・高潮等)の説明をすることが義務化されました。
購入時に説明が受けられると安心できますよね!
各市町村のホームーページにもハザードマップの記載がありますし、地域によっては防災マップが配布されているのではないでしょうか。
2.知っておくと便利な情報
ハザードマップを見てこのようなことを感じませんでしたか?
「浸水するエリアが広すぎない?」
私も感じましたし、土地購入をご検討しているお客様からも、似たようなご意見をいただきました。
先に結論をお話しすると、これは“数百年に一度など滅多に起きないレベルの大雨を想定して”ハザードマップが作成されているためです。
そこで、知っておくと便利な「浸水想定区域」についてのワンポイントアドバイスをご紹介します!
まず、この浸水想定区域がどのように決められているのか。
2017年に国土交通省が発行する「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)」で規定されています。
河川でも整備状況などの条件が異なってきますので、様々な要素を踏まえて浸水想定区域が設定されています。
そこで熊本の河川ではどのような降雨条件になっているのでしょうか。
【熊本市】
白川系・・・2日総雨量860mm
※2012年7月九州北部豪雨以前は2日総雨量555mm
緑川系・・・12時間総雨量595mm
【合志市】
堀川・・・9時間で655mm
【菊池市】
菊池川系・・・菊池川流域の12時間総雨量285mm
【人吉市】
球磨川系・・・人吉上流域の12時間総雨量502mm
(※各市町村のハザードマップ、菊池川河川事務所の資料参照)
このように、各河川流域で異なる算出の方法となっており、河川工事が進んでいる白川ではハザードマップの基準も変わっています。
ただ、降水量だけではどのくらいの雨量なのか、なかなか想像がつきにくいと思いますので、直近の大雨の雨量を参考にしてみましょう。
●2021年8月の大雨
8月11日~13日:熊本市で3日間合計461mm
●2020年7月人吉豪雨→球磨川が氾濫
7月3日~4日:人吉市上流の湯前町で2日間合計490mm
●2012年7月九州北部豪雨→白川が氾濫
7月11日~14日:熊本市上流の阿蘇市乙姫で4日間合計816.5mm
(※気象庁のデータより引用)
いかがでしょうか・・・
なかなか発生しない大雨を基準として考えられているのが分かります。
ハザードマップのページには、「数百年に一度あるかないかの雨量を想定しています」というような文言が書かれていることから、滅多に発生しない大雨を想定していたり、過去の大雨を基準にしてそれ以上降った場合等で、浸水想定区域が想定されています。
3.まとめ
とはいえ、いつ災害が起きても安心・安全な住まいがいいですよね!
浸水想定区域でも、地盤を上げたり、建物自体の高さを高くする等の対策をすることで、洪水対策に長けた住まいも建てることができます!
土地探しの際は、ぜひお尋ねください!
私たちは様々な角度から土地を見てご提案をしています。
些細なことでも構いませんので、気になることがあればお気軽にお尋ねください!
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~熊本の住まいは熊本の木で~
熊日RKK住宅展 井上大樹