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- これで解決!お住まいづくりの“ハテナ” vol.12「異常気象でも住まいは大丈夫?火災保険の考え」
こんにちは!
熊日RKK住宅展の井上です。
“ハテナ”シリーズ、第12弾をお届けします!
今回のテーマは『火災保険』です。
近年、気候変動による異常気象で、大小様々な災害をテレビ等で目にする機会も多くなりました。
熊本地震や東日本大震災、広島の土砂災害など・・・
ここ数年でも多くの災害に胸を痛められた方も多くいらっしゃると思います。
上記のような自然災害が増加すると比例して、保険会社の保険金の支払いも増加してきました。
熊本地震では約3,600億円
東日本大震災で約1兆2,000億円
平成30年7月豪雨では約1,500億円
(日本損害保険協会HPより抜粋)
そこで今回は「火災保険」について、考えてみようと思います。
まず、火災保険の基本的な考え方ですが、火災保険は損害保険の一種になりますので、
保険料は過去の統計データをもとに決定されています。
そして、それを決定する上で考えるポイントが3点あります。
1.大数の法則
過去のデータを積み上げて、膨大なデータ量から、事故が発生する確率を算出するという考え方。
2.公平の原則
事故の確率が高い人には保険料を高く、低い人には安く、というように、皆が平等になるように保険料を算出する考え方
(例:自動車免許が初心者は保険料が高く、ゴールドカードは安く)
3.収支相等の原則
保険金(保険会社→被保険者への支払い)と保険料(被保険者→保険会社への支払い)は等しくなるという考え方
この3点をもとに、保険料が算出されております。
以上のような「可能性」をもとに保険料が決められていますが、
木造住宅と鉄骨造や鉄筋コンクリート造でも保険料は変わってきます。
戸建住宅の中で、鉄骨造はT構造、木造住宅はH構造となります。
ただ、保険料はどのくらい違いが出るのかというと、
H構造はT構造の約2倍の保険料になります!
では、火災保険を考える上では木造住宅はやめたほうがいいのか?
それは違います!!
木造住宅でもT構造で建てられる方法があります。
その名も「省令準耐火構造」です。
省令準耐火構造の特徴として、
- 隣家などから火をもらわない
- 部屋から火を出さない
- 部屋から火が出ても延焼を遅らせる
の3点です。
このような構造にすることで、
木造住宅でも鉄骨造と同じ火災保険料になるので、
ご予算面もご安心ください!
お住まいづくりをご計画されている時は、建物や土地に集中してしまって、
火災保険料などは、なかなか見えてこない金額になります。
建物や土地の金額からすると小さい金額ですが、「塵も積もれば山となる」です。
土地や建物の金額は誰でも説明することができます。
見えにくい金額だからこそ、
しっかり説明してくれる会社や営業を選ぶことも会社選びには大切なポイントとなります。
ぜひ、今後の会社選びのご参考にされてみてください!
~熊本の住まいは熊本の木で~
熊日RKK住宅展 井上大樹