てまひまかけた天然乾燥

HOUSING GUIDE

“てまひま”をかけた、
「天然乾燥」の木の家。

山で伐った木は、人の手で柱や床などに加工することで、はじめて住まいになります。
この加工プロセスに掛ける“てまひま”が、「良質な木」を「良質な住まい」に変えるためには、とても大切なことです。

それは、料理に似ています。
良質な素材は、作り手が"てまひま"を掛けることで、美味しい料理へと変わるからです。

私たち新産住拓は、木の住まいにこだわる作り手なのかもしれません。
一般的な住宅メーカーであれば数週間で終わるプロセスに、2年以上の歳月を掛けることもあります。

“てまひま”を惜しまない理由はただひとつ。
お客様にとって良いことであると考えているから。

天然乾燥の木の家は、住む人にやさしい。

木を加工するプロセスで最も大切なのは「乾燥」です。
伐採したばかりの木は、たくさんの水分を含んでいるため、そのままの状態では建築材料として利用できません。
木を乾燥させ、含水率(木に含まれる水分の割合)を20~25%まで下げることで、はじめて木材として利用できます。

近年の住宅用木材のほとんどは、伐った木を機械で強制的に乾燥する「人工乾燥」でつくられます。
伐採からわずか数週間で、建築現場に届くことも珍しくありません。
時間はもちろん、コストも抑えられるため、住宅メーカーさんなどで広く採用されています。

私たち新産住拓は、太陽や風の恵みを生かした「天然乾燥」にこだわります。
人工乾燥に比べ、時間や手間が何倍も掛かることは間違いありません。
しかし、じっくりと天然乾燥させた木材は、香り・色・ツヤ・美しさが失われず、木が持つ本来の魅力を最大限に引き出すことができます。
何年経っても木の良い香りが続くのは、天然乾燥の木材ならではの魅力です。

3種類の試験を行ったところ、図に示すように、「天然乾燥木材」のにおいを嗅いだ場合、
「人工乾燥木材」に比べ、「自然」で、「リラックス」することが分かりました。さらに、「緊張・不安感」も抑制されることが示されました。
成分分析においても、「天然乾燥木材」の方が揮発性成分の含量が多く、17種類が検出されましたが、「人工乾燥木材」では7種類にとどまりました。
(千葉大学環境健康フィールド科学センター 宮崎良文)

出展:宮崎、小山他、日本生理人類学会誌 Vol.17(2)特別号 第67回大会要旨集40‐31,2012

新産住拓の“てまひま”。

私たち新産住拓がこだわる、
天然乾燥のプロセスをご紹介します。

  • 伐り旬

    野菜や魚に旬があるように、木にも伐りごろの旬、「伐り旬」があります。
    木の伐り旬は秋から冬。春・夏に比べて木の水分量が少なく、虫やカビの繁殖が起こりにくいため、昔から木の伐採に適した時期とされています。

  • 葉付き乾燥

    一般的には、伐採した木はそのまま市場などへ輸送されることが多いのですが、私たちは、枝葉を付けたまま、山で約2~3ヶ月間にわたってじっくり乾燥させます。
    葉を通して自然に水分が抜けるため、木の自然な香りや風合いを残しやすく、耐久性も増すとされています。

  • 原木乾燥

    枝葉を切り落とした木を工場に輸送し、さらに約6ヶ月間にわたって乾燥させます。

  • 粗挽き製材(一次加工)

    丸太を四角い木材に加工します。

  • 製材乾燥

    一次加工の終わった木材をストックヤード(保管庫)に移動し、木材1本1本にムラなく風を通す「桟積み」という方法で積み上げます。ここから1~2年の歳月をかけて、太陽と風の自然の力でゆっくりと天然乾燥させます。
    芯までムラなく乾燥した天然乾燥の木材は、色艶の良い、優れた建築木材となります。

  • プレカット

    天然乾燥のプロセスを経た木材を、柱や梁などの用途に合わせて加工します。

より良い住まいをつくるためには、
昔からの技術も、最新の技術も、どちらも必要です。

私たちも、住まいのあらゆるところに、最新の技術を取り入れています。

ただ、私たちは「時間がかからない」「手間がかからない」という理由で、
新しい技術を選ぶことはありません。
私たちが選ぶ基準はたった1つ。 「お客様にとって、より良いことかどうか」。

新産住拓の天然乾燥材は、時間も、手間もかかります。

しかし、私たちの考える「より良い住まい」には、
決して欠かせないものです。